変動金利と固定金利、どっちを選ぶべき?住宅ローンの賢い選び方

  • 家を買う

「住宅ローンって、どっちを選べばいいの?」
マイホーム購入の相談で、いちばん多いのがこの質問です。
変動金利と固定金利、どちらにも良い点と注意点があり、正解は“人それぞれ”です。自分たちの暮らしに合った金利タイプを選ぶために、まずはその違いと判断のポイントを見ていきましょう。

それぞれの特徴

一般的に、
「返済額をできるだけ抑えたい人」には変動金利
「返済の安定を重視したい人」には固定金利が向いています。
現在は低金利を活かせる変動型が主流ですが、金利上昇リスクを考えて固定を選ぶ人も増加中です。

変動金利が向いているのはこんな人

月々の返済を抑えつつ、将来の収入増や住み替えなど柔軟なライフプランを描いている方におすすめ。短期間での返済や、共働きで収入にゆとりがある世帯にも向いています。
一方で、金利上昇時には返済額が増える可能性があるため、万一に備えられる余力も必要です。

固定金利が向いているのはこんな人

「家計の見通しを立てやすくしたい」「長く同じ家に住む予定がある」といった方には固定金利が安心。将来の教育費や老後資金を優先したい家庭にも向いており、金利変動に左右されない安定感が魅力です。
返済額が変わらないため、計画的に暮らしたいファミリー層にも人気があります。

選び方のポイント

迷ったときは、次の3つを意識してみましょう。

  1. 返済期間と将来設計
     10年以内に住み替えや転勤の予定があるなら変動金利、長く住むなら固定金利が安心。
  2. 家計の安定性
     共働きや収入増が見込める場合は変動金利でも対応しやすく、収入が一定の家庭は固定金利で安定を。
  3. 心理的な安心感
     金利上昇が不安で夜も眠れない…という方は、迷わず固定金利を選ぶのが正解です。
イメージ画像

住宅ローンの手続きの流れ

  1. 返済シミュレーション
  2. 金利タイプや金融機関を比較
  3. 仮審査 → 本審査
  4. 契約・融資実行

流れを把握しておくと、選び方にも余裕が生まれます。

自分に合った賢い選び方を

住宅ローンの「正解」は一つではありません。大切なのは、自分たちのライフスタイルと将来設計に合った選択をすること。
金利がゆるやかに変動している今こそ、数字だけでなく「安心して返していけるか」という視点で考えることが、本当の意味での“賢い選び方”です。

関連コラム: はじめての住宅ローン。変動金利と固定金利の違いをやさしく解説

この記事を書いた人

高島 亮 宅地建物取引士 ・住宅ローンアドバイザー ・既存住宅アドバイザー