大切な住まいを守る!モバイルバッテリーによる発火事故を防ぐ使用方法とポイント

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スマートフォンなどを充電できるモバイルバッテリーに使用されている「リチウムイオン電池」が原因の火災が年々増加しています。
購入したけれど長い間使用していないものや、使用したあとカバンの中や室内に置きっぱなしになっているものなどはありませんか?
製品の状態や兆候などを知り、発火による火災事故を未然に防ぎましょう。

リチウムイオン電池による火災の原因について知ろう

2021年中のモバイルバッテリーなどに使用されているリチウムイオン電池関連が原因で出火した火災は141件で、前年と比べて37件増加しており、直近5年間で最も多い件数となっています。
さらに、141件のうち、約半分の72件は製品の誤った使用方法が原因でした。

参考:東京消防庁 リチウムイオン電池関連による火災(外部サイト)

誤った使用方法の例

  • 充電方法を間違えて使用していた
  • 非純正品のバッテリーを使用
  • 分解しようとして外部から衝撃を与えた
  • 誤って穴をあけた

上記の様な使い方をすると、それが原因で出火するおそれがあるため、注意が必要です。

モバイルバッテリー 誤った使用方法の例

事故前の兆候とは?

東京消防庁によると、これまでのモバイルバッテリーによる火災事例から、主な出火の原因がまとめられています。

出火前にみられた特徴的な兆候

  • 内部から膨張や変形していた
  • 充電しても満充電にならない
  • 動作不良を起こしていた
  • 充電中の異音や悪臭がしていた

出火前にしていた行動

  • 水没しても使用
  • 高温の場所に長時間放置
  • 接触不良のまま使用
  • 強い衝撃を与えた

リチウムイオン電池関連製品による火災を防ぐポイント

以下のような内容に気をつけて使用しましょう。

  • 電気製品の安全性を示す「PSEマーク」が付いている製品にする
  • MCPC(モバイル機器の安全性向上に取り組む団体)の評価試験に合格した「MCPCマーク」が表示された製品にする
  • 機器を購入した時に付属されている充電器や、メーカー指定の物を使用
  • 充電電圧を確認せずに使用するのはやめる
  • 膨張、異音、異臭などの異常が生じたら使用を中止する
  • 充電が最後までできない、使用時間が短くなった、充電中に熱くなる等があった際には使用をやめて、メーカーや販売店に相談

外出先などで充電に使えるモバイルバッテリーはとても便利な製品ですが、誤った使い方などをすると、発火して火災の原因となるおそれがあります。
使い方を誤るととても危険なものにもなり得るため、使用する際には正しく取り扱うことが大切です。
せっかく手に入れた住まいを火事で失ってしまわないためにも、この機会に見直してみてはいかがでしょうか。

モバイルバッテリー 誤った使用方法の例

この記事を書いた人

高島 由衣 宅地建物取引士・住宅ローンアドバイザー・既存住宅アドバイザー