マンション vs 戸建て、後悔しない住まい選びのポイント

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住み替えやマイホーム購入の相談を受けていると、必ず話題に上がるのが
「マンションと戸建て、どちらが自分たちに合っているのか?」という質問です。
どちらが正解ということはありません。大切なのは、それぞれの特徴を理解し、将来のライフスタイルに合わせて選ぶことです。 今回は不動産仲介の現場で日々お客様と向き合う立場から、わかりやすく選び方のポイントをまとめました。

マンションの魅力と注意点

◎ メリット

  1. 駅近など利便性が高い立地
    土地条件の良い場所に建つことが多く、通勤・通学や買い物がスムーズ。忙しい共働き世帯や小さなお子様がいる家庭に人気です。
  2. 防犯性の高さ
    オートロックや管理人、防犯カメラが備わっている場合が多く、戸建てより安心感があります。特に単身女性や共働き世帯に選ばれやすいポイントです。
  3. 管理の手間が少ない
    共用部分の清掃や植栽管理、建物修繕計画は管理組合が対応。住まいの管理に時間を取られたくない方に最適です。

△ 注意点

  • 管理費・修繕積立金が毎月かかる
    長く住むほど固定費として家計に影響します。
  • リフォームの自由度が低い
    間取りや床材の大きな変更は規約による制限があります。
  • 共有ルールへの配慮が必要
    生活音やペット規約など、隣人への配慮が求められます。

戸建ての魅力と注意点

◎ メリット

  1. 広々とした空間でのびのび暮らせる
    庭や駐車場がある場合も多く、子育て世帯やアウトドア好きに向いています。
  2. リフォーム・増築の自由度が高い
    ライフステージに合わせて間取り変更や書斎新設など柔軟に対応できます。
  3. プライバシーを確保しやすい
    上下左右の生活音を気にせず、在宅ワークにも最適です。

△ 注意点

  • メンテナンスの手間と費用が必要
    外壁や屋根は10〜15年単位でメンテナンスが必要で、長期的には500万円前後かかることもあります。
  • 防犯は自己管理が基本
    戸締まりやセンサーライト、防犯カメラなど自分で対応する必要があります。
  • 希望エリアで土地が見つかりにくい
    都心部では土地の選択肢が限られ、利便性を重視するとマンションが選ばれやすくなります。

どちらが向いているか

マンション向き
  • 利便性や防犯を重視したい
  • メンテナンスはプロに任せたい
  • 共働きや子育てで忙しい
戸建て向き
  • のびのび静かに暮らしたい
  • 将来的にリフォームや増築を考えている
  • 車を複数所有している
  • ガーデニングや家庭菜園を楽しみたい
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選ぶときのポイント:今と将来をセットで考える

住まい選びでは、「今の便利さ」だけでなく、5年後・10年後の家族構成や働き方も考えることが大切です。

  • 子どもが増えた場合は?
  • 親との同居の可能性は?
  • テレワーク中心の働き方になる?
  • 将来売却する可能性は?

未来の暮らしもイメージすることで、満足度の高い住まい選びができます。

まとめ

マンションと戸建てにはそれぞれ異なる魅力と注意点があります。
「何を最優先したいか」を整理することが、失敗しない住まい選びのコツです。
迷ったときはぜひ専門家に相談して、長く寄り添う“本当に合う住まい”を一緒に見つけましょう。

この記事を書いた人

高島 由衣 宅地建物取引士・住宅ローンアドバイザー・既存住宅アドバイザー