長引く賃貸マンションの空室対策に!モデルルームの設置
- 賃貸管理
賃貸経営をしていく中で、空室対策は永遠の課題です。
空室を一日でも少なくするために、管理会社は色んな方法を試しますが、そのうちの一つが、今回ご紹介する「モデルルームの設置」です。
この記事では、モデルルームを設置する意味と、メリット・デメリット、さらに設置する時のポイントについて解説していきます。
モデルルームを設置する意味は?
モデルルームと聞くと、分譲マンションや一戸建ての展示場などを思い浮かべる方も多いと思いますが、実は賃貸物件においてもこのモデルルームは効果的です。
なぜなら、モデルルームを設置することで、内装の雰囲気や家具の配置など、生活のイメージが湧きやすくなるからです。
生活のイメージが持てると、内見に来た時も好印象に繋がりますので、なかなか決まらない物件であれば試すことをおすすめします。
特に単身者向けのワンルームや1Kの場合、ベッドやデスクなどの大きい家具をどこに配置するかによって、印象が変わってきます。
大きい家具の配置をどうするか、提案するという意味も兼ねてモデルルームを設置するといいでしょう。
賃貸物件にモデルルームを設置する時のメリット
それでは、モデルルームのメリットについて詳しく見てみましょう。
生活のイメージが湧きやすくなる
多くの人は、賃貸物件の内見に行っても、家具をどのように配置すれば良いか上手く想像できないのではないでしょうか。特にベッドのサイズ感については、寸法測定をしてもイメージしにくいお客様も多いです。
必ずしもベッドやデスクなど大きな家具を置かなくても、他の家具があるだけで、イメージが湧きやすくなります。
そして、誰かをお家に招いたときの事まで考えられるように、家具やインテリアを配置するとさらに良いでしょう。
他の物件と差別化が出来る
分譲マンションや戸建てとは違って、賃貸物件だとほとんどの物件が何も置いてない状態で内見を待っています。お部屋探しをされているお客様は、1回の内見につき、少ないときは2〜3件、多い時は5〜6件訪問します。
そんな時に、モデルルームを設置すると他の物件との差をつける事ができるので、印象に残りやすくなります。
条件が似ている部屋で悩んでいる時は、印象に残りやすい部屋が選ばれる可能性も高まるでしょう。
広告の図面により魅力的な写真を載せられる
お部屋探しのために不動産屋に行くと、候補の物件の図面を印刷したものをたくさん出します。たくさんの候補物件の中で、お客様の目に留まりやすいのは、設備の良さや新しさだけでなく、ステキな写真が載っているものです。
新築や高級マンションの場合はそのままでも、きれいな写真が撮れるので、内見に来る人も多いです。
しかし、築古だったり、狭かったりすると、やはり目に留まりにくいのも事実です。
そこで、モデルルームを設置した部屋の写真を用意するだけでも、内見にきてもらえる確率を上げることができます。
賃貸物件にモデルルームを設置する時のデメリット
上で述べたように、賃貸物件にモデルルームを設置することは、メリットも多いですが、一方でデメリットもあります。
インテリアのセンスが問われる
モデルルームを設置すること自体は、誰でもできます。
しかし、そこで必要になるのが「美的センス」です。インテリアのセンスがないと、せっかく家具や小物をおいても、部屋の雰囲気を返って損ねてしまう可能性もあるので注意が必要です。
労力と時間、コストがかかる
オーナー様ご自身で管理をされている場合、モデルルームのために家具や小物を購入する費用や、保管するためのスペースが必要になります。 また、それを運んで、配置する手間などもかかります。1部屋だけならまだしも、これが一棟丸ごとの管理となると、負担も大きくなるでしょう。
賃貸物件にモデルルームを設置する時のポイント
それではモデルルームを設置する時、どの部分に注意して行っているのか、当社の担当にすぐに適用できるポイントを聞きました。
視線が届くところに照明とグリーンを置いておく
部屋に入ると視線が届くのは奥の方。そこに間接照明と植物などのグリーンを配置するだけで、部屋全体の印象が明るくなります。間接照明は部屋に奥行きを与え、グリーンは鮮やかさを与えてくれます。
この場合、フェイクグリーンの方が管理もしやすいのでおすすめです。
また、部屋のアクセントにするなら、小さいものより背の高いグリーンや照明を置くと良いでしょう。
部屋の外側に大きな家具を配置する
部屋の内側に大きな家具を集中して置いてしまうと、部屋が狭く見えます。
ここでのポイントは、ベッドやデスクなどの大きな家具はなるべく部屋の外側に配置すること。そうすることで視野が広がり、部屋を広く見せる効果も得られます。
ユニットバスにはタオルやインテリア小物でメリハリを
ユニットバスだと、どうしてもバス・トイレ別の物件よりは反響が少なくなります。
しかし、ユニットバスの浴槽にタオルを掛けたり、洗面台に綺麗な色の容器・バスソルト・グリーンを置いておくだけでもだいぶ印象が変わります。シックな色に統一させ、ホテルライクにすることもおすすめです。
当社が実施したモデルルームの事例
事例① ラグとインテリア小物を利用したモデルルーム
これは実際、当社が行ったモデルルームの事例です。
某大学前にある、1Kの物件です。立地もよく、内装も明るいのですぐに決まりそうでしたが、アパートの1階ということもあり、空室期間が長引いていたので、モデルルームを設置することにしました。
天井の間接照明が元々付いている物件で、このままでも悪くはないのですが、やはり何もないと、少し寂しい印象を与えてしまいます。
今回の部屋は8帖の広さがあったので、あまり大きい家具は置かず、あくまで「住むイメージ」が湧くような、小物を活用したモデルルームを実施しました。
使ったもの
- ラグ
- スタンド照明
- フェイクグリーン(大・小)
- 椅子
- クッション
- インテリア小物
これだけで、がらんとしていた部屋がパッと明るくなるのが分かります。
実際、モデルルームを設置した次の日には申込みが入って、入居が決まりました。
事例② シングルベッドを使ったモデルルーム
こちらは築36年のアパートの3階にある部屋です。
こちらはロフトが付いているので、天井高なのが特徴的です。
内装自体は少し古い感じですが、そのレトロさを活かしてモデルルームを設置しています。
また、部屋の形が少し特殊なので、奥の角に「ベッド」が置けるかどうかが気になるところでした。
ここで試しにシングルベッドのマットレスを置いたところ、スッキリ収まり内見に来たお客様からも好評を頂きました。
使ったもの
- シングルベッドのマットレス+寝具
- クッション
- 椅子
- フェイクグリーン
賃貸物件の空室対策は賃貸専門の管理会社にお任せください
このように、賃貸物件のモデルルームは上手く使えば空室対策の有効な対策になります。
しかし、やはりインテリアのセンスが必要だったり、コストや手間もかかってしまいます。
当社では、お困りのオーナー様のために空室対策に効果的な対策を提案する賃貸管理を行っています。ぜひお気軽にお問い合わせください。