引越し費用の差は時期で変わる!繁忙期・閑散期の料金と予約のコツ
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引越しは新生活のスタートを彩る大きなイベントです。
でも、実は「いつ引越すか」「どんなサービスを選ぶか」で、費用が大きく変わることをご存じでしょうか?同じ距離・荷物量でも、時期や人数、オプション次第で数万円〜十数万円の差が生まれることもあります。
この記事では、単身・二人暮らし別の引越し費用の相場や、繁忙期と閑散期の違い、さらにキャンセル料や延期、オプションサービスの選び方まで、賢く費用を抑えるコツをわかりやすく解説します。新生活をスムーズに、そして無理なく始めるための参考にしてください。
目次
引越し費用の目安(単身・二人暮らし)
まずは、大まかな費用の目安を確認しておきましょう。
区分 | 市内・近距離 | 長距離 |
---|---|---|
単身者 | 3〜5万円 | 10万円前後 |
二人暮らし | 5〜8万円 | 15万円前後 |
荷物量や人数、オプションサービスによっても変動するため、事前に目安をイメージしておくと見積もり比較がスムーズになります。
繁忙期・通常期・閑散期
引越し件数や需要に応じて、費用やスケジュールの負担が大きく変わります。業界では1年を通して繁忙期・通常期・閑散期に分かれ、それぞれに特徴があります。各時期ごとのポイントを詳しくまとめました。
繁忙期:3月〜4月
3月〜4月は、年間で最も引越し件数が多く、料金も高騰する繁忙期です。
繁忙期 | 特徴 |
---|---|
3月 | 1年で最も引越し料金が高くなる時期。転勤や新生活の準備による需要が集中し、料金は閑散期の1.5〜2倍になることも。可能であれば避けるのが賢明です。 |
4月 | ゴールデンウイーク前までは比較的安め。それ以降は連休に向けて料金が上昇。気候が良く、作業しやすい時期です。 |
通常期:5月〜10月
5月〜10月は、繁忙期ほどではないものの、一定の引越し需要がある時期です。月ごとに特徴があります。
通常期 | 特徴 |
---|---|
5月 | ゴールデンウイーク中は件数がやや増加。中旬以降が狙い目です。 |
6月 | 梅雨で天候は不安定ですが料金は格安。費用を抑えたい方におすすめ。 |
7月 | 学生の夏休みが始まる下旬は料金が高め。上旬が狙い目です。 |
8月 | お盆や夏休みに重なり、繁忙期に近い状態で料金が高め。 |
9月 | 月初は平均的。下旬は大学の秋入学や転勤で料金上昇。 |
10月 | 転勤や秋入学の影響で月初はやや高め。中旬以降は落ち着きます。 |
閑散期:11月〜2月
11月〜2月は、年間を通して引越し件数が最も少ない閑散期。この期間は料金が安く、希望日も取りやすいのが特徴です。
閑散期 | 特徴 |
---|---|
11月 | 年間最安値の月。秋の繁忙期が落ち着き、費用を最も抑えやすい時期です。 |
12月 | 概ね安めですが、年末年始は料金が高騰するため注意が必要です。 |
1月 | 料金は安め。ただし不動産会社は繁忙期を見据えて家賃交渉に応じにくい傾向。 |
2月 | 月前半は比較的安いが、中旬以降は徐々に繁忙期に向けて上昇します。 |
ポイント
閑散期でも業者によって料金設定やキャンペーンが異なるため、早めに見積もりを取り、希望日の前半を選ぶとさらにお得です。
繁忙期と閑散期で変わる料金(距離・荷物量別)
引越し料金は「いつ引越すか」によって大きく変動します。特に3〜4月の繁忙期は、就職や転勤、入学シーズンが重なるため、通常期の1.5〜2倍になることもあります。
単身者の引越し料金目安
時期 | 距離 | 荷物量 | 料金目安 |
---|---|---|---|
繁忙期(3〜4月 | 市内・近距離 | 少なめ | 4〜5万円 |
標準 | 5〜6万円 | ||
多め | 6〜7万円 | ||
県内・長距離 | 標準 | 7〜9万円 | |
通常期・閑散 | 市内・近距離 | 少なめ | 3〜4万円 |
標準 | 4〜5万円 | ||
多め | 5〜6万円 | ||
県内・長距離 | 標準 | 5〜7万円 |
荷物量の目安
少なめ:スーツケース2個程度
標準:段ボール10〜15個
多め:段ボール20個以上
二人暮らしの引越し料金目安
時期 | 距離 | 荷物量 | 料金目安 |
---|---|---|---|
繁忙期(3〜4月 | 市内・近距離 | 標準 | 7〜9万円 |
多め | 9〜11万円 | ||
県内・長距離 | 標準 | 10〜13万円 | |
通常期・閑散 | 市内・近距離 | 標準 | 5〜7万円 |
多め | 6〜8万円 | ||
県内・長距離 | 標準 | 8〜10万円 |
荷物量の目安
標準:段ボール20個前後
多め:段ボール30個以上
ファミリー(3人以上)の引越し料金目安
時期 | 距離 | 荷物量 | 料金目安 |
---|---|---|---|
繁忙期(3〜4月 | 市内・近距離 | 標準 | 12〜15万円 |
多め | 15〜18万円 | ||
県内・長距離 | 標準 | 18〜22万円 | |
通常期・閑散 | 市内・近距離 | 標準 | 9〜12万円 |
多め | 12〜15万円 | ||
県内・長距離 | 標準 | 14〜18万円 |
荷物量の目安
標準:段ボール30〜40個
多め:段ボール50個以上
ポイント
- 繁忙期(3〜4月)は料金が1.5〜2倍になることもあるため、余裕があるなら閑散期や通常期を狙うのがおすすめ
- 市内・近距離は比較的安く、県内・長距離は荷物量によって大きく変動
- 荷物量が多い場合は、料金だけでなくオプション(梱包・養生など)も検討すると安心
※料金目安は複数の引越し業者および一括見積もりサービスの公開情報をもとに、ウィル・ビーが独自にまとめたものです。実際の料金は距離・荷物量・時期などにより異なりますので、詳細は見積もり時にご確認ください。
繁忙期以外の忙しさと日程調整
繁忙期以外でも、引越しの混雑状況や料金は日程によって差があります。平日は比較的予約が取りやすく料金も安めですが、土日祝日や年末年始などは注意が必要です。
平日(連休・年末年始を除く)
引越し希望者が少ないため、希望日に作業が入りやすい。
- 料金:需要が低いため、土日や連休に比べて割安です。
- おすすめポイント:仕事や学校を休める場合は、平日を選ぶと費用と作業負担を同時に抑えられます。

土日祝日
平日に比べやや混雑。休日を利用して引越しする人が多いため、予約は早めに。
- 料金:平日より割高になる傾向があります。
- おすすめポイント:荷物が多い場合や作業に人手が必要な場合は、土日でも安心して作業できるメリットがあります。
3連休以上の連休・お盆(8/10〜8/15)
人気の高い時期で、予約は早めに抑える必要があります。
- 料金:平日より高めに設定されることが多く、特に繁忙期に近い8月上旬は注意です。
- おすすめポイント:旅行や帰省と重なるため、引越し作業中の道路混雑や駐車スペースの確保も考慮すると安心です。
年末年始
12/25〜29はクリスマス直後から年末休みにかけて引越し希望者が増えるため混雑します。
12/30〜1/3は営業する業者が少なく、予約は特に取りにくい時期です。
- 料金:需要が高まるため、平日に比べ高額になる傾向があります。
- おすすめポイント:年末年始の引越しは費用だけでなく、作業スケジュールや業者確保も難しくなるため、早めに計画を立てましょう。
アドバイス
- 繁忙期以外でも、平日や月初・月中を狙うと予約が取りやすく費用も抑えられます。
- 土日祝日や連休は混雑・料金上昇が予想されるため、早めの見積もり取得と日程調整が重要です。
- 引越し費用だけでなく、道路状況や駐車スペース、荷物搬出の手間も考慮して日程を選ぶと、当日スムーズに進められます。
曜日でも料金が違う!?通常期・繁忙期でも安い日
引越し費用は「月や時期」だけでなく、曜日によっても大きく変わります。繁忙期は通常期より需要が高く、料金が跳ね上がることは先にお伝えしましたが、1週間の中でもさらに差があります。
安い曜日と高い曜日の目安
下記の表は、1週間の曜日ごとの料金傾向をまとめたものです。
※あくまで傾向の目安です。実際の料金は業者や地域によって変わります。
曜日 | 月曜 | 火曜 | 水曜 | 木曜 | 金曜 | 土曜 | 日曜 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
金額 | 平均 | 安い | 安い | 安い | 平均 | 高い | 高い |
解説
- 火曜〜木曜:週の中間にあたり、比較的安い傾向。仕事や学校を休みにくく、土日とつなげにくいため需要が少ない
- 月曜・金曜:土日と組み合わせやすく人気があるため、料金は平均
- 土日:休日の人が多いため、需要が高く料金も高め
注意点
ただし、火曜〜木曜でも以下の場合は料金が高くなることがあります。
- 繁忙期(3〜4月)
- 大安など縁起の良い日
- 祝日
- 連休前後
大安は「荷物の運び出しに縁起がよい」とされ、祝日や連休前後も引越し希望者が増えるため、料金が割高になる傾向があります。

ポイント
- 費用を抑えたい場合は、繁忙期を避けつつ火曜〜木曜を狙うのが賢い
- 祝日や連休、大安などは人気のため、早めに予約する必要があります
引越しの費用は、月だけでなく曜日や日柄によっても変動します。もし時期を選べるなら、閑散期・平日・月初を組み合わせると、最も賢く費用を抑えられます。
引越し準備の流れ(希望日から逆算)
引越しは準備がスムーズに進むかどうかで、当日の負担や費用にも差が出ます。希望日から逆算して計画を立てることがポイントです。
3週間〜1カ月前
- まずは情報収集:ネットの一括見積もりサイトで複数の業者に見積もり依頼します。
- 複数社の比較:料金だけでなく、サービス内容やオプションの有無、口コミ評価もチェック。
- 日程の仮押さえ:繁忙期や人気の日は早めに希望日を抑えておくと安心です。
2〜3週間前
- 訪問見積もり:業者に自宅に来てもらい、荷物量や搬出経路の確認を行います。
- 契約:見積もりを比較して最も納得できる業者と契約。契約内容やキャンセル規定を必ず確認しておきます。
2週間前
- 梱包資材の準備:段ボールやガムテープ、緩衝材などを揃えます。
- 不用品の整理:引越しの前に不要なものを処分・リサイクルすると、荷物が減り費用も節約できます。
1週間前
- 荷造り本格スタート:使わないものから順に梱包。衣類や日用品は小分けにしておくと便利です。
- 当日作業の確認:業者と搬入出の時間や注意点を最終確認しておくとスムーズです。
ポイント
繁忙期(2〜4月)は希望日の2カ月前から準備を始めると、見積もりや日程の余裕が増えます。荷造りを計画的に進めることで、当日の慌ただしさを大幅に減らせます。
キャンセル料・延期料金の目安
引越しでは予定通りに作業できない場合もあります。キャンセルや延期に伴う費用を把握しておくと、無駄な出費を防げます。
タイミング | 費用目安 | ポイント |
---|---|---|
当日キャンセル | 50〜100% | 直前のキャンセルは業者にとって損失が大きく、割高になる |
前日キャンセル | 30〜50% | 早めに連絡すると費用を抑えられる場合あり |
数日前の変更 | 無料〜一部費用発生 | 荷物量やスタッフ配置の調整前なら柔軟に対応してもらえる |
アドバイス
万が一のキャンセルや日程の延期に備えて、あらかじめ予備日を設定しておくと安心です。
また、日程に余裕がある場合は、閑散期や平日を狙うことで、キャンセル料や追加費用のリスクを減らすことができます。契約前には、キャンセル料や延期に関する規定を必ず確認しましょう。口頭だけでなく、書面で確認しておくとより安心です。
引越し業者の選び方とチェックポイント
業者選びは、費用だけでなく、安心・安全に作業が進むかにも直結します。比較ポイントを整理しておきましょう。
見積もりは一括サイトも活用できます。複数社に一度に依頼できるため手間が少なく、24時間いつでも利用可能です。ただし、電話が多数かかってくる場合もあるため、やり取りが少し大変になることもあります。
ウィル・ビーでは、信頼できる業者の紹介や割引サービスもご用意しています。比較したい方は一括サイト、安心・お得に依頼したい方は不動産経由の紹介、と使い分けるのもおすすめです。
比較すべきポイント
- レスポンスと対応: 質問に迅速かつ丁寧に答えてくれる業者は、当日も安心です。
- サービス内容: ダンボール無料、エアコン移設、家具の解体・組立などのオプションがあるか。
- 口コミ評価: 地域密着型は特に重要。作業の丁寧さやスタッフの対応もチェック。
- ポイント還元やキャンペーン: 楽天ポイントやdポイントなどを活用すると、実質費用を抑えられます。
大手引越し業者と地域密着型業者の特徴比較
種類 | 特徴 |
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大手引越し業者 |
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地域密着型業者 |
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アドバイス
自宅周辺に狭い道路や搬出ルートがある場合は、地域密着型の業者を選ぶと作業が効率的で安心です。一方、遠距離の引越しでは、大手業者の安心感や豊富なサービス内容を重視するとスムーズに進められます。また、複数社の見積もりを比較し、料金だけでなくサービス内容や口コミも確認することが、賢い引越し業者選びにつながります。
時期を選んで賢く引越しを!
引越し費用は、人数や荷物量、距離だけでなく、時期・曜日・日柄・オプション・キャンセルリスクなど、さまざまな要素で変動します。
単身であれば3〜5万円前後、二人暮らしなら5〜15万円前後が目安ですが、繁忙期に引越すと通常の1.5〜2倍に膨らむこともあります。逆に閑散期や平日を選べば、費用を大幅に節約できる可能性があります。
計画的に準備を進め、荷物量や作業内容に合わせて業者やオプションを選び、必要に応じて日程を柔軟に調整することで、費用も手間も抑えながらスムーズに引越しを進めることができます。繁忙期を避け、平日や閑散期を上手に活用して、安心・快適な新生活のスタートを実現しましょう!