お部屋の申込から審査、契約までの流れを解説

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物件探しを始めたけれど、「いつまでに何をすればいいのか」が分からず、不安を感じる人も多いのではないでしょうか。賃貸契約をトラブルなく、スムーズに進めるためには、契約までの流れを把握しておくことが大切です。
そこでこの記事では、申込から契約前までの流れをご紹介します。それぞれの所要期間の目安についても解説しているため、賃貸契約の全体像を把握する参考にしてください。

申込から契約前までの流れ

物件見学などを経て気になる物件を見つけた場合は、入居申込を行うことになります。申込手続きから契約前までの大まかな流れは、以下の通りです。

  1. 申込手続き
  2. 入居審査
  3. 重要事項説明

物件見学などで物件を気に入った場合、その場で物件の契約申込手続きを行うことができます。しかし、申込=契約ではないので注意しましょう。申込を行った後、申込時に提出した個人情報や連帯保証人の情報などをもとに、入居審査が行われます。入居審査で問題がなければ、契約における重要事項の説明を受け、いよいよ本契約です。
以下では、契約前までの流れにおけるポイントや、所要期間の目安などを解説します。

お部屋の申込から審査、契約までの流れを解説

1.申込手続き

実際に内見などを行い、契約したい物件が決定したら、物件申込手続きにより物件を仮押さえすることになります。急ぎの場合で内見直後に申込手続きを行う場合もあれば、複数の不動産会社へ見積りを依頼し、初期費用などを1週間ほど比較検討してから申込を行うケースも考えられます。
物件申込の手続き内容としては、「入居申込書」に次のような必要事項を記入する形式が一般的です。

  • 申込者本人の氏名・生年月日や住所、連絡先
  • 勤務先の名称や連絡先
  • 勤続年数、年収など

また、同居者がいる場合は、同居者の氏名や勤務先などを記入する場合があるため、準備しておきましょう。さらに、連帯保証人を立てる場合は、連帯保証人の氏名や住所、連絡先、申込者との続柄などの情報も必要となります。
不動産会社により申込金などの用意が必要なケースもあるため、事前に確認しておきましょう。

なお、物件申込の中には、「先行申込」と呼ばれるものもあります。先行申込とは、先に入居審査をクリアしておき、物件見学ができるようになったタイミングで本契約を結ぶかを決める方法です。新築物件やまだ住人が居住中の物件の場合は内見ができないため、この方法が選択できます。

2.入居審査

申込手続きが終わると、「入居申込書」に記載した内容をもとに、入居審査が行われます。貸主側としては、「物件を貸し出しても問題ない人物か」を事前にチェックすることが重要になります。家賃滞納の可能性がある人や、常識がない人には、できれば物件を貸したくないですよね。このように、物件オーナーの損失を防ぐために行われるのが入居審査です。
具体的には、以下のような項目がチェックされます。入居審査の所要期間は通常3日〜7日ほどです。

  • 入居者の人物像
  • 家賃支払い能力
  • 連帯保証人の有無
入居審査

毎月の家賃を支払うことができない人が入居するのは、オーナーにとって大きな損失となるため「家賃支払い能力に不安がある入居者は審査に通りにくい」というのは想像しやすいはずです。また、万が一入居者から家賃が支払われないときに、代わりに家賃が請求できる連帯保証人が立てられているかもチェックされます。連帯保証人を立てられなくても、物件オーナーが保証機関の利用を認めている場合があるため、事前に確認しておくと安心です。
なお、家族などの個人を連帯保証人として記載する場合は、年齢や収入などの情報から保証能力がないと見なされると、審査に通りにくくなる可能性があるため注意しましょう。

さらに、意外と重要なポイントなのが、入居者の人物像です。物件契約までの間に実際に物件オーナーと会うことはまれですが、不動産会社からオーナーに提出する書類によって、入居者についての人柄や態度が報告される仕組みになっています。来店時の対応や連絡のやり取りなどに問題があると、入居審査を通過できない場合があるため、最低限のマナーやルールを守った対応を心掛けましょう。

3.重要事項説明

上記のような流れで入居審査を通過すると、いよいよ本契約に進みます。本契約前に重要な項目についての説明・確認を行う機会が「重要事項説明」で、一般的には本契約日に行われます。
「重要事項説明書」に沿って、不動産担当者から建物の構造や仕様、賃貸条件などについて説明があるため、不明な点は契約に進む前に確認しておきましょう。

また、賃貸契約における注意事項や特約などの細部もよく確かめることが大切です。中には、きれいに使用した場合でも退去時のクリーニング代を求められるケースもあるため、特約などに負担が大きい内容が含まれていれば、契約前に変更できるか相談してみましょう。

重要事項説明

まとめ

今回は、申込から契約前までの流れをご紹介しました。入居申込を行ってすぐに契約や入居ができる訳ではないため、入居審査などのプロセスについても理解しておくと安心です。
支払いに無理のない予算設定や常識ある対応などを心掛けて、気に入った物件の賃貸契約をスムーズに進めていきましょう。

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