「賃貸」と「購入」どっちがいいの?メリット・デメリット

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自分の住まいを「賃貸にするか」それとも「購入するか」
雑誌やネットにもよく取り上げられる話題ですが、なかなか結論づけられていないのが正直なところです。
両者のメリット・デメリットを整理した上でどちらがよいのか考えてみましょう。

「賃貸」と「購入」どっちがいいの?メリット・デメリット

賃貸の場合

メリット

気軽に引越をする事ができる

部屋数の増減や場所の移動、住み替えが簡単なのが賃貸の良いところです。
ライフステージに合わせて柔軟に対応できることが最大の魅力です。

ex:夫婦2人:1LDK → 子供育児期間:2LDK・3LDK → 子供独立 夫婦2人:1LDK

設備メンテナンスの必要がない

購入の場合はご自身での管理となりますが、経年劣化に伴う故障はオーナー負担になります。

ex:床暖房付給湯器導入費 → 約50万円

購入に比べて初期費用が割安

一般的に賃貸の初期費用は家賃の約5ヵ月分前後となるため、購入と比べると初期費用の負担は少ないです。

デメリット

支払っている家賃は戻ってこない

購入の場合はご自身での管理となりますが、経年劣化に伴う故障はオーナー負担になります。

ex:15万円の物件に住んでいる場合 年間 180万円 → 10年間で1800万円の支払い

継続して住む場合、更新料が発生する

新賃料の約1ヵ月分が2年時の更新にかかるケースがほとんどです。

家賃を払い続ける

物件を借り続ける限り、家賃の支払いが発生します。
退職後等収入が大幅に減る場合、どうやって家賃を支払い続けるのかは賃貸の大きな課題です。

壁の穴ひとつ開けるのに許可がいる

あくまでも賃貸なので、オーナー様の許可なしに勝手にリフォーム等手を加えることはできません。自由が利かないのが賃貸の難点です。

資産として残らない

購入は自分の資産として残すことができますが、賃貸は資産になりません。自分の代限らず子供世代の為に家を残したいと思う場合はこの点を考慮する必要があります。

老後住まいの心配

費用面、建て替えが起きた場合の次の住まい探しが難航します。(お部屋を借りる上での審査があるため)

売買の場合

メリット

お部屋のグレードUP

賃貸と同じ月々の返済で比較すると、物件の広さやグレードがUPすることが多いです。

資産を持つ事ができる。老後の住まいの確保が行える

掛け捨ての賃貸に比べ、購入は資産になるため支払いが完了すれば老後も住み続けることができます。

貯蓄に変えられる

資産価値が下がりにくい物件を購入すれば、住んでいた間に返済していたローンの元金が貯蓄に変えられます。

ex:借入5,000万円 期間35年 金利1%を10年間返済した場合 → 約1400万円の返済を行っている
10年後に5000万円で売れると、手元に1400万円が残る計算

住宅ローン控除などの税制優遇の活用ができる

控除が受けられる物件を選べば、10年間で最大400万の優遇がうけられます。

好みの内装にできる

好きなキッチンや床等に変えることができるのが購入の良いところです。特に室内にこだわりがある方は、購入して好きな内装にリノベーションを入れられる方が多いです。

デメリット

所有している時のコストが発生する

  1. 税金
    固定資産税・都市計画税 約10万~15万 ※戸建だともう少し高くなります。
  2. 設備の修繕費用
    故障したら自身で修繕を行う必要がある

すぐには引越できない

売却となると、賃貸に比べてすぐに動きだせないのが売買。万一、収入などが変わったときにすぐに引越する事ができません。気軽に引っ越しできるのが賃貸の魅力です。

諸費用がかかる

購入時の諸費用が賃貸の約4倍かかるといわれています。
中古物件購入の場合:購入価格の6%~8%程

【内訳】

  • 登録免許税
  • 司法書士費用
  • 固定資産税+都市計画税 精算金
  • 仲介手数料
  • 住宅ローン関連費用
「賃貸」と「購入」どっちがいいの?メリット・デメリット

【賃貸 vs 購入】かかる支出

「賃貸」と「購入」どっちがいいの?メリット・デメリット

まとめ

いかがでしたでしょうか?
どちらにもメリットデメリットがあるため、一概にどちらが良いかとは言い切れないですが、 頻繁に転職があるような職種や、ライフスタイルや家族構成の変化に合わせて柔軟に引っ越しをしたい人には賃貸のほうが向いています。
ただ、資産価値が下がらない物件を購入できれば、 住居費が貯蓄に変わる効果が得られ購入のほうがお得になるので、ライフスタイルに合わせて資産性の高いお部屋であればマイホームを手に入れるという選択肢もありかもしれませんね。

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この記事を書いた人

高島 由衣 宅地建物取引士・住宅ローンアドバイザー・既存住宅アドバイザー

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