物件購入時の「決済」の流れや注意点を分かりやすく解説！

決済が終わればいつでも新居に住めるので、ワクワクしますね！ 中には、「不動産取引は高額だし、決済の手続きも大変そう」と不安に思う人もいるでしょう。 実際、ちょっとしたミスで決済ができず入居が遅れる、といった事態も起こりえます。
この記事では、スムーズに決済が終えられるように、当日の流れや注意点をお伝えします。 さぁ、決済のイメージをつかんで、確実にマイホームを手に入れましょう！

決済とは

決済当日の流れ

決済の場所

決済は、原則として買主が指定した場所でおこなわれます。
住宅ローンを組んで物件を購入する場合は、その住宅ローンを借りる金融機関で決済をおこなうのが一般的です。

決済の曜日や時間帯

住宅ローンを利用する場合は、金融機関の営業日である「平日の午前中」に決済がおこなわれることが多いです。 午前中におこなう理由は、万が一、なんらかのミスが生じて送金に不備がでた場合に、金融機関側が午後の時間を使って対処するためです。
また、司法書士は「所有権移転登記書類」を登記所に持ち込みますが、決済が午前中であれば、ゆとりを持って移動したり書類補正をすることができます。
また、意外と多いのが、買主が忘れ物を取りに帰り、時間がかかってしまうケースです。 このような思わぬ事態に備えて、おそくても昼の12時ぐらいまでに決済するのが理想だとされています。

決済の場に立ち会う人たち

決済の場には、物件の売主・買主・司法書士・不動産会社の担当者が立ち合います。
また、住宅ローンを借りる場合は、その金融機関の担当者も立ち会うのが一般的です。 「なぜ司法書士も立ち会うのか？」と疑問に思うかもしれませんが、不動産の登記に必要な書類や情報を確認するために、司法書士が立ち合う必要があるのです。 司法書士は、まずは物件の売主と買主の本人認証をおこないます。 そして、書類の真正性を確認して、名義変更などの手続きを代行します。

決済について

司法書士が書類や情報を確認して、問題がなければ、買主は残代金を支払います。 残代金の受け渡しは、銀行振り込みか、現金（預金小切手を含む）での手渡しとなります。 買主が住宅ローンを利用する場合は、このタイミングで融資が実行されます。
もし、足りない書類があったり情報が確認できない場合は、決済が延期になるので注意してください。 また、この段階で、固定資産税・都市計画税・管理費・修繕積立金といった各種精算金の受け渡しもおこなわれます。

決済時の持ちもの

決済時に必要な書類や持ちものは、主に下記の通りとなります。

決済時の注意点

決済日の延期が起きないように、事前にしっかり準備することが重要です。 くり返しとなりますが、書類の不備や忘れものが原因で、決済日が延期になってしまうケースがあるのです。そうすると、新居への入居が遅れるだけでなく、決済に立ち会う人たちにまで負担や迷惑をかけてしまいます。
また、決済当日から所有権が変わります。 新しい権利証（登記識別情報通知）は、決済時に受け取るのではなく、後日、司法書士事務所から郵送されてきます。この権利証が届くまでに、通常2週間ぐらいかかります。

まとめ

以上、物件の決済についてお伝えしました。
聞きなれない言葉が多く、難しそうに思えるかもしれませんが、金融機関や不動産会社の指示にしたがって行動すれば、難なく乗りこえられます。決済にむけて1つずつ着実に準備して、夢のマイホームを手に入れてくださいね！