売買契約書には何が書かれているの？

不動産売買の契約を行った際には、必ず契約書が交付されます。
購入する不動産と契約内容について重要なことが記載されていますが、専門用語や難しい言い回しも多く、あまりよく読まないまま契約してしまう人も少なくありません。
しかし、契約書の内容をしっかり把握しないまま契約してしまうのはトラブルのもとです。 ここでは不動産の売買契約書に記載されている内容を解説しますので、売買契約を行うときはぜひ参考にしてくださいね！

売買契約書とは？

不動産の売買契約書とは、購入する物件について、売主と買主の間で取り決めた事項をまとめた書類です。
売買契約書の内容について売主と買主ともに問題がなければ、双方が署名と捺印をすることで契約成立です。

売買契約書を作成する意味とは？

売買契約書にはどんな内容が書かれている？

契約書には、売主と買主の氏名と住所、物件の住所や面積や購入代金、金銭の支払や物件の引き渡しの時期、所有権移転についてなど、主に物件の基本情報や売買における約束事が記載されています。
ここでは、特に気をつけたほうがいいポイントを中心に、契約書の内容について見ていきましょう。

購入する不動産についての情報

売主と買主の氏名や住所、購入物件の住所や面積、種類、構造などの情報が記載されています。正確に記載されているか確認しましょう。

購入代金について

購入代金の総額や支払い方法、支払いの時期などが記載されています。特に支払日が事前に話し合って決定したとおりの日付になっているかチェックしましょう。

住宅ローン特約について

もし買主が住宅ローンを組めなかったときに、無条件で契約を解除するという特約の内容が記載されています。
また、契約書には住宅ローンの申し込み先や金額も合わせて定めることになっています。

所有権の移転、物件の引き渡しについて

所有権の移転時期と代金の支払い時期が記載されています。購入代金の支払時期と同時となる場合がほとんどです。

契約不適合責任について

契約後に物件の不具合が見つかった場合、買主は不具合を知ったときから〇ヶ月以内にその内容を売主に通知することが必要です。通知期限に定めはありませんが買主にとって不利な期間になっていないか事前に調べておきましょう。

危険負担について

購入予定の物件が引き渡しの前に地震や落雷などの災害によって壊れてしまった場合、損害を売主と買主のどちらが負担するのかが記載されています。民法の改正により、原則売主の負担とすることになっています。

税金の負担について

固定資産税をはじめとする各種税金の負担について記載されています。一般的には、引き渡しの日以降は買主の負担分です。

注意点

まとめ

売買契約書には購入する不動産について重要なことが記載されていますが、専門用語や難しい言い回しも多く、あまりよく読まないで契約してしまう人も少なくありません。
契約を結んでしまってから後悔しないように、契約書の内容をしっかり理解しておくことが何より重要です。不動産売買の契約書を交付されたときはぜひ参考にしてみてくださいね。