販売活動開始後の「条件変更」とは?

  • 売却

物件の販売活動を開始したタイミングやその後の状況によっては、なかなか成約に至らない……という場合があります。そんな時、適宜状況に合わせて、販売価格を見直すことで早期成約につながる場合があります。
ここでは、販売活動開始後の条件変更について解説していきます。

いざ販売活動を開始したが、なかなか成約に至らない……

物件の価格を決定するときは、そのときの市況を踏まえて不動産会社が査定を行い、売主様へ販売価格を提示します。しかし、販売開始後に物件の周辺で似たような物件が多数販売開始になったり、時勢や災害など環境の変化によってなかなか成約に到らない原因ができてしまうこともあります。
また、物件を売却したい理由によっては「早く売ってしまいたい」「時間をかけてでも良い条件で売りたい」などご状況にも差があると思います。
そのようなときは目指すべき成約時期にも違いが出てくるため、価格を調整していく必要性が出てきます。

いざ販売活動を開始したが、なかなか成約に至らない

とにかく早期成約が必要なとき

自宅を買い換えるための売却など、とにかく早く売却しなければいけない必要がある場合は、調査の上ですぐに価格を見直し再募集するのがおすすめです。
競合物件の販売価格や、設定している価格帯と求められている物件のギャップなどを調査し、現実的な販売価格を再算出したうえで、条件を調整する必要があります。

より高い価格で売りたい・より良い条件で売りたいというのは当然のことですが、販売期間が長くなればなるほど「この価格が高い物件、いつまでも募集しているな」というマイナスイメージがついてしまうことがあります。
早期成約を目指している場合は、思い切って「売れる」価格に変更し、スピード勝負を狙うのが最重要です。

とにかく早期成約が必要なとき

時間はかかっても、高い金額で売却したいとき

「どんなに時間がかかってもいいから、一番良い条件で売却したい」という場合でも、長い期間まったく価格の変化がないと、どんどん興味をもってくれるお客様が減っていき、販売活動が長期化する要因となってしまいます。
そんなときは、大きく価格を変更するのではなく、少額ずつ金額を変更し「価格を見直しました!」というかたちで再募集をかけることも可能です。
販売価格の変更というキャッチーな内容が目新しさにつながり、買付申し込みが入ってくるというケースも多く存在ます。
ただし、価格の変更を何度かくりかえす必要があるため、時間がかかる場合もあります。

申込前までの流れ

査定当初には見えなかった懸念点がでてきた場合

販売価格を査定するときは、基本的には建物の入念な調査と市況の確認を行ってから最終のご提案を行っています。
しかし、例えば戸建ての場合など、住んでいてもなかなか気づくことのできない隠れた問題があとから発覚することがまれにあります。また、入居当初から長年そのまま住んでいて不具合に慣れてしまい、いざ売却となって初めて「これが問題だとは思わなかった」ということに気づくケースもあります。
このような場合、知ってしまった問題を隠して販売することはできません。当初の販売価格を見直し、このような理由で販売価格を変更しました、という告知をした上で、その理由によって価格を引き下げています。という流れで販売活動を進めていかなければいけない場合があります。

まとめ

誰しも、物件を売るときは最高の条件で売りたいものですよね。
しかし、「ずっと同じ条件で出しっぱなし」だと、どんなに良い物件でも埋もれてしまうことがままあります。
適切な販売活動を行い、定期的に条件を見直すことで、1日でも早い成約を目指していきましょう。

この記事を書いた人

廣瀬 大輔 宅地建物取引士・既存住宅アドバイザー・消防設備士乙種第6類・第1種消防設備点検資格者・第2種消防設備点検資格者

人気物件ランキング