おさえておきたい住宅購入前の見学ポイント
- 購入
はじめての住宅購入、何から始めてよいか不安ですよね。
良い物件は見つけたものの、購入の相談はどこにしたらよいのか?
内見当日は、何を準備すればよいのか?
この記事では、見学前・見学時に準備したほうが良いことについてご紹介いたします。
はじめに
気になる物件を見つけたらまず問い合わせをしてみましょう。
物件をインターネットで見つけた場合は、そのサイトに掲載されている問い合わせ先に連絡してもよいですし、お付き合いのある不動産がある場合は、そちらに連絡して、見つけた物件が空いてるかどうかを確認することもできます。
3つの内見方法
1.オープンルーム
現地販売の担当者が物件内にいて、期間内の自由な時間に訪問し見ることができるスタイルです。
まずはイメージを膨らませるために、試しに物件内を見てみたいという方におすすめの内見方法です。
2.現地待ち合わせ
物件価格の相場や必要な条件もすでに整理できていて、ピンポイントで内見をしたい方におすすめのスタイルです。見学時は現地待ち合わせ・現地解散が基本で、相談の時間が長く取れるスタイルではないため、希望条件の、整理がまだできてない方にとっては、あまりおすすめではありません。
3.店舗受付からの内見
物件の探し始めで、希望の条件や価格を1から相談したい方におすすめです。担当者と一緒に条件を整理してから内見物件を決めるので、より希望に近い物件を複数ご案内することができます。
はじめての物件購入、またはひさしぶりのお部屋探しの場合は、まずは3つの方法で店舗に足を運び、プロの意見を聞きながら物件を一から探すことをおすすめします。
内見の前に準備すること
賃貸物件の内見と違い、売買物件の見学では売主様がまだお住まいになっている部屋を見に行くこともあるため、予約してから1週間以上先になるケースも多くあります。
また、物件購入となると確認すべき項目も多いため、事前にチェックポイントを確認しておきましょう。
外観・管理状況のチェック
ゴミが散らかってないか、自転車置き場やゴミ捨て場はきちんと管理されてるかなど事前に確認しましょう。
駅やバス停までの距離、通勤・通学経路
通勤通学は毎日のことなので、不便なことがないかどうか実際に歩くなどして事前にチェックしておきましょう。
周辺環境
コンビニ、ドラッグストア、スーパー、公園など生活に必要な施設・場所までどのくらいの距離があるのかを確認しましょう。 室内はリフォームして変えることができますが、立地は変えることができないため、そこに住んでいることをイメージできるエリアかどうか、不便なく暮らせるかを事前にチェックしておくことが大切です。
家具・家電のサイズ
引越しの際に持ち込もうと思っていた家具・家電が、サイズが大きすぎてドアなどから入らない・・・ということも多く発生します。
特に、冷蔵庫やソファーなどの大型の家具や家電は要注意です。
内見時に廊下・ドア・配置スペースのサイズを測り、実際に入るかどうか確認することができるため、内見前にあらかじめ自宅にある家具・家電のサイズを測っておくことをおすすめします。
当日の内見について
1.所要時間
1件あたり、約15~30分ほどの場合が多いです。複数の物件を内見する場合は移動時間がプラスされるため、1件当たり1時間と考えておくとよいでしょう。
遠方の物件の場合はさらに時間がかかるので、内見の前には食事をすませておくことをおすすめします。とくに夏の内見は冷房が効いてない場合もあるため、熱中症にならないようこまめに水分補給しながら見学にのぞみましょう。
2.持ち物
メジャー
5mぐらいの長さがあるものだと、大体のサイズが測れるのでおすすめです。
最近では、測定時間がかからないレーザー距離計を利用する方も多く見受けられます。
スリッパ
現地で用意されている場合もありますが、ない場合は足元が汚れてしまうので、ご自身で携帯スリッパを用意しておくとスマートです。
方位磁石
方角は図面に記載されてることが多いですが、正確ではない場合もあるため、現地で確認できるようにもっていくと安心です。スマートフォンのコンパスアプリを使用される方もいらっしゃいます。
間取り図、ペン
家具家電の設置などのため、お部屋のサイズを測って記録しておくために用意しておいた方がよいものです。特に売主様がまだ住んでいる物件の場合は、何度も内見をすることができないので、気になった箇所をその場でメモできるように準備しておくとよいでしょう。
カメラ
目視だけだと忘れてしまう可能性が高いです。水回り、部屋、収納、バルコニーからの眺めなど全体を撮影しておくとよいでしょう。 ただし、売主様がまだ住んでいる物件の内見や売主様立ち会いでの内見の場合は、撮影NGの可能性があります。撮影前に必ず許可をもらってから撮るようにしましょう。
手袋、消毒液
いろいろな方が訪れているお部屋の扉に触れることになるため、感染症対策として内見前・後用の消毒液および使い捨て手袋を用意することをおすすめします。 また、居住中内見の場合は売主様がいらっしゃる状態で見ることが多いので、マナーとしても手袋をつけると売主様の印象がよいでしょう。
懐中電灯
夕方以降の内見や水回りを見るとき、電気が通っていない部屋だと室内が真っ暗になってしまいますので、事前に用意しておくとよいでしょう。スマートフォンのライトでも代用できます。
3.内見をするときのポイント
内見後に確認し忘れた!ということがないように、事前に確認すべきポイントを抑えておきましょう。
日当たり
時間によって日の入りが異なるため、内見予定を見て日当たりが問題ない時間かどうか確認しましょう。
バルコニーの目線
バルコニー・窓からの眺めも大事なポイントです。他の建物や道路からの目線が気にならないか、向かいに何が建っているかを窓を開けて確認しましょう。
音
車の音、電車音、生活音が気にならないか確認しましょう。
外からの音が気になるようであれば、窓を2重サッシにするリフォームを入れることをおすすめします。
臭気
共有部から室内に入るまでに臭いが気にならないか確認することも大切です。特に1階が飲食店の場合、上の部屋まで臭いが上がってくることもあるので確認が必要です。
部屋の傾き
古い家だと歪んでいる可能性もあるため、ビー玉を置いて転がるかどうかなど確認することをおすすめします。
引越し荷物の搬入経路
引越しの際、大きい荷物が入らない可能性もあるため、事前に搬入経路(廊下の幅・ドアの大きさなど)のサイズを計り荷物が問題なく入るか確認しましょう。
カビの発生
水回りや1階の部屋など湿気がこもりやすいところは、壁のすみがカビで黒ずんでいることも。
湿気がこもりやすい環境かどうか事前にチェックしておきましょう。
修繕箇所
契約時に物件状況報告書・付帯設備表を取り交わしますが、報告内容に相違がないか現地にて修繕箇所をチェックしておきましょう。
携帯・スマートフォンの電波状況
携帯・スマートフォンの電波が入るかどうか、実際に携帯・スマートフォンを持参して確認しておきましょう。
コンセントやテレビ線の位置
コンセントやテレビ線の位置はリフォームでも変えられますが、そのままにする場合はコンセントの位置により家具の配置が変わってきますので、事前に確認しておきましょう。
近隣トラブル、告知事項の確認
物件が売りに出される理由のひとつとして、売主様がご近所ともめてトラブルになったから・・・ということも少なくありません。管理会社や売主様へ事前に詳しくヒアリングしておきましょう。
重要調査報告書の確認
修繕積立金・管理費の値上げ予定の有無や積立金の貯蓄、滞納金がないかを事前に確認することができます。不動産会社に伝えてあらかじめ確認してもらいましょう。
当日の内見について
いかがでしたでしょうか?事前準備を行ってから見学する方が質の高い内見ができます。
入居当日になってトラブルが起きないよう、チェックできるポイントは事前に入念にチェックし、新生活を快適にはじめられるように充分に備えておきましょう。